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ブックマーク / kyoba.hatenablog.com (5)

  • 「スキャナー・ダークリー」 - 虚馬ダイアリー

    原題:A Scanner Darkly 監督・脚:リチャード・リンクレイター 原作:フィリップ・K・ディック フィリップ・K・ディックの「暗闇のスキャナー」の映画化。 この映画、前評判で聞こえてきたのが、原作どおりだから素晴らしいんだそうである。うむ。なるほど。一応、原作にざっと目を通してから見たのだが、おうおうなるほど、とか思いながら見た。ふむ。なるほど。 この映画化の目的が、自伝的要素の強い原作の中にあるフィリップ・K・ディックの魂を描ききることで。で、この原作の数少ないSF的意匠である「スクランブル・スーツ」や、ドラッグによる幻覚の描写を低予算で実現するために「ロトスコープ」を採用し、現実と幻覚のはざかいをあいまいにしてみせる。ふむふむ。 ・・・・うーむ。 さて。この書き出しのやる気なさっぷりはいかがなものか、と思われるかもしらん。いや、やる気はありますよ。 だけど、正直に言うけど

    「スキャナー・ダークリー」 - 虚馬ダイアリー
    laiso
    laiso 2007/01/13
  • 「パプリカ」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚色:今敏 原作;筒井康隆 脚色:水上清資 夢とは何か。それは記憶によって作られる。いつか見た場所。いつか見た人。いつか見た景色。既視の事物による、見たことのない出来事、思いも掛けない行動をする自分を発見する。 夢は連続する。思いも掛けない展開を迎えようとも。目覚めるその時まで。 この映画における夢とはなんなのか。実は夢のようで夢ではないのではないか。と見た後に思った。 「夢をモニターする」技術という原作のアイデアをどのように視覚化するか、という過程で、この映画の視点をどこにもってくるのか、という問題をこの映画はあえて放棄しているように見えた。夢が夢を呼び、他人の夢を、そして現実を浸していく、という物語構造の中で誰が誰なのか、ということそのものが意味を為さなくなっていく。シンプルな人間関係の中で、紡がれる悪夢。その悪夢はいったい「誰」のものか。 この映画の夢は、夢のようで夢ではない

    「パプリカ」 - 虚馬ダイアリー
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    laiso 2006/12/29
  • 「犬神家の一族」 - 虚馬ダイアリー

    監督:市川崑 30年前の作品のセルフリメイク。というものであるらしいなあ。と他人事のように言ってみる。来ならオリジナルへの思い入れの二三も語って、リメイク版のここが悪い、あそこがだめだ、と小言を並べ立てるべきところであるのかもしれないが、私は幸か不幸か、この元の映画を見たことがないのである。なんせ私が生まれて間もないころに公開された映画ですからねえ(そういう問題じゃない)。 かといって、予習を兼ねて元の映画を見て、もう一度同じ話を見るならば新作の方からがいいのでは、と。順序が逆だろ、と思われるかもしれないが、正直出来のいい方を見ちゃったら、それっきりリメイク版を見ずに済ませちゃいそうな心持ちなので、そのような末転倒なことの、まあ予防である。 というわけで、初見である。その立場の人間として話を進めていくんですが。 なんというのかな。非常に立派な器の映画でござんした。「映画」という「器」が

    「犬神家の一族」 - 虚馬ダイアリー
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    laiso 2006/12/29
  • 「鉄コン筋クリート」 - 虚馬ダイアリー

    監督: マイケル・アリアス 原作:松大洋 この映画技術的レベルはすごい。CGとセルアニメの融合という意味合いにおいては最先端と言っていいと思う。ラフなデッサンのキャラが、カッチリ出来上がった3Dの街で暴れ回る。それを手持ちカメラのように、カメラは自在に彼らを追う。しかも絵的にはそれほどの違和感がないほどのさりげなさで。監督のマイケル・アリアスという人はもともとコンピューター技術者として活躍してきただけあって、その辺の技術力を映画にすべりこませることに成功していて、これが唸るほど凄い。凄いのだけれども。 ではこの映画が魂を揺るがす傑作かと言われると・・・難しいのだ。これが。技術レベルが高くとも、映画は必ずしも浮遊しない。それどころか逆に、その世界にがんじがらめになっていることに気づく。 この映画の主役は誰か。それが問題になる。 この映画で特に面白いのは、カッチリと良くできた、無国籍な街の

    「鉄コン筋クリート」 - 虚馬ダイアリー
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    laiso 2006/12/29
  • 虚馬ダイアリー - ハードディスクを捨てよ。映画館に行こう。

    ※あらかじめ申し上げておきますが、このエントリは妄想全開の文章です。多少の電波と一部の人を不快にさせかねない暴論が混じっていることをご承知頂いて、広い心でお読みください。'(あと写真と文は一切関係ありません) オタクこそ映画館に行くべきなのである と前から思っていた。もったいないよなあ。秋葉原だけに儲けさせるのは。1割でいいから映画の方に回すがよい。つーか秋葉周りするひまがあるなら、その時間を映画館に費やすべきなのだ! 大体俺は、劇場用アニメに関してだけなら、下手なアニオタより見ている自信がある。「テニスの王子様劇場版」を劇場で見たの、オタクのうち何%くらいいるのかな?俺は見たけどね!「ナルト」の第1作から見ている人はどれくらいいるかな?俺は見てるけどね! 去年は「オマツリ男爵」「ハガレン」「コープス・ブライド」「あらしのよるに」「惑星大怪獣ネガドン」などを劇場で見た。今年に入ってから「

    虚馬ダイアリー - ハードディスクを捨てよ。映画館に行こう。
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    laiso 2006/05/07
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