原題:A Scanner Darkly 監督・脚本:リチャード・リンクレイター 原作:フィリップ・K・ディック フィリップ・K・ディックの「暗闇のスキャナー」の映画化。 この映画、前評判で聞こえてきたのが、原作どおりだから素晴らしいんだそうである。うむ。なるほど。一応、原作にざっと目を通してから見たのだが、おうおうなるほど、とか思いながら見た。ふむ。なるほど。 この映画化の目的が、自伝的要素の強い原作の中にあるフィリップ・K・ディックの魂を描ききることで。で、この原作の数少ないSF的意匠である「スクランブル・スーツ」や、ドラッグによる幻覚の描写を低予算で実現するために「ロトスコープ」を採用し、現実と幻覚のはざかいをあいまいにしてみせる。ふむふむ。 ・・・・うーむ。 さて。この書き出しのやる気なさっぷりはいかがなものか、と思われるかもしらん。いや、やる気はありますよ。 だけど、正直に言うけど
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