エンジニアみたいな人種が特にそうなのかはよくわからないが、「無駄な理屈をこねくり回して、鉄則や原理原則、ベストプラクティスといったものをことごとく無視した挙げ句、結果的に壊滅的な失敗を招いている」人をよく見かける。おれ自身もそういった経験が多々あるし、おそらく多くの人がこれをやらかしている。 その「こねくり回した理屈」が正しければいいのだが、残念ながら「われわれ風情の理屈には、鉄則や原理原則をねじ曲げるほどの力などない」のが現実だ。 「身の程を知るべき」というのがおれのポリシーのひとつであるが、鉄則を無視するような「身の程知らずな理屈」をこねくり回す人たちは、自分と向き合えていない状態にある。自分と向き合えていないから、身の程も知れない。身の程を知れないから、理屈をこねくり回して鉄則を無視して壊滅的な結果を招く。 「こねくり回す理屈」が本当に「理屈」ならまだいいのだが、問題なのはそれが「鉄