ホーム ライフイノベーション 広栄化学工業 コロナ薬原料を生産 アビガンやレムデシビル向け - 化学工業日報 広栄化学工業は、新型コロナウイルスの治療薬として期待される「アビガン」および「レムデシビル」の原料を生産する。千葉工場(千葉県袖ヶ浦市)の既存プラントを生かし、5月中にアビガンの合成原料であるピリジンの生産体制を構築する。レムデシビルの原料であるピロールは3月から海外の受託製造メーカー向けに生産を開始していたが、このほど米ギリアド・サイエンシズとの直接取引も決定し、生産量を拡大する計画。世界的危機に際し、ファインケミカル企業の底力を発揮する。 ピリジンについては政府によるアビガンの国産化要請に応じるかたち。ピリジンはアビガン合成の際、フッ素を固定化する溶媒として使われるという。5月中にも、農薬原料や各種溶媒向けにピリジンを製造していた千葉工場の気相反応プラントでアビガン向け原料の稼