2007年から2008年にかけて、FeliCa決済を導入する事業者は急速に増えたが、その多くはおサイフケータイでなく、カードタイプを中心とする運用を選んでいる。ここではカードタイプFeliCaの話題を中心に進めよう。 PASMOとの相互利用で存在感を増すSuica 国内のカードタイプFeliCaの中で最も広く普及しているのが、鉄道やバスといった公共交通のIC乗車券として使われているものだ。JR東日本の「Suica」はプリペイドで入金して繰り返し使える乗車券で、定期券タイプもある。2001年からサービスを開始して順調にユーザー数を伸ばしていたが、2007年3月に首都圏の私鉄・バスで利用できる「PASMO」がスタート。「PASMOかSuicaのどちらか1枚を持っていれば、首都圏の電車もバスもきっぷを買わずに乗り降りできる」という利便性が受け、PASMO、Suica共に、ユーザー数はハイペースで