これからはどのような人が社会で生き残れるのか。元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんは「日本企業が長らく育成してきたジェネラリストは生き残れない。この分野だけは誰にも負けない、というプロフェッショナルであることが求められる」という――。 ※本稿は、丹羽宇一郎『生き方の哲学』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。 今後も在宅勤務は拡大する コロナ禍によって私たちの生活は大きく変わりました。 デリバリー・サービスやネットショッピングの普及、テレビ会議の一般化、住まいの脱都心傾向――。 働き方で言えば、最大の変化はテレワークに伴う在宅勤務の普及でしょう。 東京商工リサーチの調査では、企業のテレワーク実施率は、1回目の緊急事態宣言時には18%から56%へと上昇し、宣言解除後には低下して、2回目の緊急事態宣言時には38%に再上昇しました。とくに大企業では、1回目の宣言時には8割以上がテレワークを実施