(2013/09/05「中村てつじメールニュース」バックナンバー) - 前号に引き続いて「通貨のひみつ」シリーズ、その3です。 前回のメールの「この結果、融資を行ったことにより、100万円の「預金」が新たに生まれたことになります。」という部分について感想をいただきました。 「これ、わかりにくいですね。資産は持っているもの、負債は借りているものという概念が一般的だと思います。それでは、ここでいう預金?は誰が誰に対して預けたものなのか解りにくいですね」という感想です。 この点が「信用創造」を理解するときに、ちょっと考え方を変えてもらう必要がある部分なのです。前回のメールで理解していただいた方には繰返しになりますが、補足の説明をいたします。 A銀行が中村商店に100万円を貸すということは、いったんは中村商店にお金が入るのですが、そのお金が預金の形でA銀行の中村商店名義の通帳の中に預けられるという