九月と申します。くがつと読みます。なぜ学校に行かなければならないか、僕もあんまり分からないまま、学校に行ったり行かなかったりして大人になりました。学校それ自体に対する疑問はずっと自分の中にあって、大学では教員養成ではないタイプの教育学部を選択しました。教育について、ちゃんと考えてみたかったんです。 在学中はオルタナティブ教育、いわゆるフォーマルな学校教育とは異なるような教育の在り方、スタイルに関心を持ち、教育系のベンチャー企業で右往左往したり、同世代や少し上くらいの教育系の起業家の方の話を聞いたりしていました。次第に学校それ自体への関心(ないし愛憎)は薄れ、今はピン芸人としてコントないし文筆の仕事をしています。 もしかしたら、教育学者になる未来もあったのかもしれません。あるいは、教育系のジャーナリストだったのかも。しかし僕はその道に進みませんでした。学校に関する問題意識よりも、もう少し心の