すきま風? セックススキャンダルが表面化する前、NBAの試合を観戦するウッズ夫妻(09年6月) Hans Deryk-Reuters タイガー・ウッズとの離婚の件について公の場で話をするのはこれが最初で最後――というのが先週のピープル誌に載ったウッズの元妻で「非常にプライベートを大切にしている」時の人、エリン・ノルデグレンの独占インタビューの謳い文句だった。 ウッズが口の軽い何人もの愛人たちとあまり上品とは言えない振る舞いに及んだのは、世界中が知っての通りだ。ウッズへの怒りや思い出(そして携帯電話に送られてきたメール)とともに、元愛人だと名乗り出てきた女性の数は、今の時点で十数人に上る。 私はエリンの苦しみなど大したことはなかったと言うつもりはない。だが「非常にプライベートを大切にする」と形容されている人が、そのプライベートな苦しみを大手雑誌で公表するというのは、今の時代らしい興味深い矛盾