北朝鮮の張成沢元国防副委員長が12日に処刑される直前に特別軍事裁判へ連行される場面として北朝鮮が公表した写真で、張氏の顔や手の甲が腫れ上がっているように見えることから、張氏が拷問を受けたとの見方が出ている。14日付の韓国紙、京郷新聞などが報じた。 一方、朝鮮日報は、張氏の処刑後、遺体は火炎放射器で焼かれた可能性もあるとの観測が出ていると伝えた。北朝鮮メディアが伝えた張氏の判決文に、「最高司令官の命令に従わない者らは死んでもこの地に埋葬する場所などない」との記述があることが根拠だとしている。 同紙は、張氏には機関銃の銃弾が90発以上撃ち込まれ、遺体は原形をとどめないほど損傷したとの消息筋の話も紹介。一方で韓国政府関係者はこうした話を疑問視しているとも説明した。(共同)