新しく近所に建った保育園がうるさいので苦情を言いにいった。
朝から晩までガチガチャギャーギャー。 重低音がきいたヴォイスで隣家であるうちの壁を揺らしている。 日頃は少子高齢化問題について憂慮している俺もさすがに堪忍袋の緒が切れて、保育園に苦情を言いに行った。 保育園の入り口に掲げられた「フジロックフェスティバル2013」の看板をくぐって、敷地の中へ。 足を踏み込んだ瞬間、鼓膜とみぞおちを低く重い金属音がついた。 悲しげでメロディアスな演奏が俺の皮膚にまとわりつき、全身をねぶる。なんだこれは。 周囲のオーディエンスは恍惚とした表情でステージ上の一転をなかば崇めるように、なかば畏れるように見つめている。 会場三千の瞳が注がれている先で山嶺のようにそびえ立っていたのは、丸刈りで筋肉質の巨漢。 トレント・レズナー。 ナイン・インチ・ネイルズだ。 ナイン・インチ・ネイルズが日本にやってきたのだ。 このフェスのために。 この夜のために。 おれたちのために。 知
【BLUE NOTE TOKYO】JOHN CALE (2017 10.6 fri., 10.7 sat.)
アーティスト/プロデューサーとして、多くの人々に影響を与え続けてきた鬼才 不朽の名盤『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』の50周年を祝う ヴェルヴェット・アンダーグラウンド（VU）のオリジナル・メンバーである、ジョン・ケイル。大きな反響を呼んだ昨年の公演も記憶に新しいなか、ウォーホルによるバナナのジャケットでも余りに有名なアルバム『VU&Nico』のリリースから50年を迎える今年、再びブルーノート東京へ登場する。英国ウェールズ生まれ、‘63年N.Y.に渡り、'65年ルー・リードらとVUを結成。脱退後にはソロ、イーノらとの共演、プロデューサーとしての活躍、ルーとの共演作『ソングス・フォー・ドレラ』、『バスキア』の映画音楽等で人々を魅了してきた。歴史的名盤のリリース50周年を祝う今回の公演では、天才ドラマー、ディーントニ・パークスを含む最新ユニットが、名曲の数々に新たな息吹を注
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