「楽天市場はアクセス数が膨大なので,ちょっとしたUI(ユーザー・インタフェース)や機能の変更も顧客の購買に大きく影響する。それだけに,ボタン一つであっても気軽に位置を変えにくい。(以前は)リピーターの使い勝手を考えるがゆえに,顧客から見ると若干古めかしい印象が残っていたかもしれない」と,楽天市場のサービスやシステムをプロデュースする田中嘉生留氏(ECプロデュース本部 RMSプロデュース部門 部門長 )は語る。 これは,稼働するまでその要求が正しかったかどうかを確認できないという,要求定義の難しさを示している。そのために,思い切った要求を入れることに二の足を踏むことがあった。 その楽天市場が10月5日,UIの一部を思い切ってリニューアルした。UIを担当するナビゲーション・チームは,要求の確からしさを確認するために,新しいやり方を取り入れた。 田中氏らが実践したのは,顧客からのアクセスのうちラ
![要求定義の正しさを証明する3%の動きから全体の傾向を把握](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)