一時他のクラブへ移籍するのではないかと報道されていた中澤のマリノス残留が決まったと言う。 まあ邪推だが、中澤としては、2月11日から再会するワールドカップ予選の準備を考えると、「移籍は現実的でない」と判断したのではないかと。1ヶ月にも満たない短いオフでは、余裕を持って環境を変える時間すらないのだから。破綻する日程に伴う代表選手たちのオフの異様な短さは、彼らから移籍の自由(より正確には、移籍すべきかを熟考する権利)をも奪っているのではないかと言うのは考え過ぎか。 ともあれ、中澤は来期もマリノスでプレイする。そして、マリノスには松田直樹がいる。2人の日本サッカー史に残るセンタバックが、共に30歳を超えた今なお同じチームでプレイする事が、本当に適切なのだろうか。 マリノスがJを連破していた頃、2人はまだ若かった。仕掛けてくる敵に対し、それぞれが単純に1対1で圧倒し、敵のクロスをはね返し、前線のチ