Sambaの初期設定では、ある共有ディレクトリにファイルを作成した場合、そのファイルの所有者は作成した人のLinuxユーザー名になり、所有者だけが書き込めるようになる(ほかのユーザーはリードオンリー)。従って、そのままではある人が作成したファイルを別の人が修正することはできない。これを可能にするには、複数ユーザーで共有ディレクトリを使用するにはで紹介したグループ名で管理する方法もあるが、ユーザー管理という面ではrootの負担が増加してしまう。 部外秘などのプロジェクトを推進する場合はセキュリティに留意する必要があるが、部内のファイル交換などに使用するテンポラリの共有ディレクトリなどの目的には、共有ディレクトリにアクセスするときに強制的に特定のユーザー名が割り振られる方法が適している。 ここで紹介する設定を/etc/smb.confに行えば、例えば企画部の共有スペースである/home/kik