日本が共働き社会を迎える上で 乗り越えなくてはならない問題がいくつかあります 『仕事と家族』(中央公論新社)、『結婚と家族のこれから』(光文社)の2冊を立て続けに書かれた筒井先生に、率直に伺いたいと思います。これから日本の家族と「働くこと」とは、どのようになっていくのでしょうか。 間違いないのは、今まで以上に「共働き社会」になっていくということです。これは世界的な現象で、後戻りしている国はありません。日本でも、これから夫婦が同じように働く共働き世帯がますます増えていくでしょう。なぜかといえば、1つ目に、男女差別は経済効率が悪いからです。利益を優先するなら、雇用に男女差をつける必要はまったくありません。性差ではなく、能力差で給与や雇用を決めていくのが、合理的な判断というものです。2つ目に、教育の影響があります。現代の男女平等の教育を受けていれば、女性が働きたいと思うのは当たり前で、企業も優秀
男性の未婚化はよく話題になりますが、同時に女性の未婚ソロ化も着々と進行しています。 【グラフ】働く女性の未婚率は男性を上回る―就業状態別未婚率― ■「東京女子」の未婚率は全国平均を大きく上回る! あまり話題になりませんでしたが、2015年の国勢調査では、東京都の女性の生涯未婚率(50歳時点での未婚率)は約20%もあり、全国女性平均14%を大きく上回っています。全国男性平均の23%とほぼ変わりません(都道府県別の生涯未婚率に関しては「青森で16倍! 北日本で密かに進む未婚化の怪」をご参照ください)。 日本人の未婚化が進んだ要因として、いつも取りざたされるのは非正規雇用者の増加などに伴う男性の経済的貧困問題。いわゆる「カネがないから結婚できない現象」です。以前この連載でも、「女性が結婚したがるのは経済的余裕を欲するからであり、男性が結婚したがらないのも経済的余裕を失いたくないからだ」と、双
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