今年公開された沖縄県公文書館の大田昌秀文書には、この宝珠山昇防衛施設庁長官発言問題についての文書があります。それによれば、この発言をめぐって数日後の9月13日に沖縄県幹部と宝珠山氏が会談し、そこで宝珠山氏は次のように述べています。 ・「沖縄は戦略的に極めて重要な位置にあることは、歴史的に証明されている」 ・基地の整理縮小について「県としては縮小であっても、内部的には増える市があるかもしれない。県という立場から指導し、調整していただくことが重要だ」 ・「那覇港湾施設、読谷飛行場の問題はどこかにもっていかなければ解決できないというのが私の考えである」 ・「県全体の立場でものを考えられる県知事が双方の意見をよくお聞きいただいた上で、調停なり仲介をしていただくことがあってしかるべきだと考える」 この発言があった翌年1995年に少女暴行事件があり、1996年4月に普天間飛行場返還合意がなされるわけで