通信手段、携帯に変更申請 航路の大半「圏外」―3日前の検査時・観光船事故 2022年04月30日20時33分 北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU I(カズワン)」の遭難事故で、運航会社側が事故3日前に国の定期検査を受けた際、携帯電話を通信手段として申請していたことが30日、国土交通省への取材で分かった。事故が起きた知床半島付近は「圏外」のエリアも多いが、実際につながるかどうかは確認していなかったという。 観光船、傾斜した海底に 知床沖水深120メートル付近―船内捜索は難航、事故1週間 同省によると、検査を代行している「日本小型船舶検査機構」が20日、船舶安全法に基づく年1回の中間検査を実施。この際、運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)の豊田徳幸船長(54)が、陸上との通信手段を衛星電話から携帯電話に変更すると申請した。 機構がカズワンの航路で携帯がつながるかどうか尋ねると、船長は