共通言語ランタイム(CLR)は、プログラマーが開発したコードを実際に実行する前に、実にさまざまな作業を行う。前回はコードがメモリ上にロードされるまで、およびロードされた後、改ざんのチェックのために電子署名を活用する手順を説明した。前回解説した手順は、アプリケーションがほかのアセンブリをロードするたびに行われる。例えばa.exeアプリケーションが、 b, version=1.0.0.0, culture=netural, publickeytoken=xxx という名前のアセンブリをロードしようとすると、そのアセンブリのプライマリ・モジュール(b.dllなど)に格納されているコードが実行され、_CorDllMainの呼び出しが行われ、電子署名のチェックが行われる。 CLRがアセンブリをロードするタイミングで行う作業はもう1つある。それがコード・アクセス・セキュリティ機構のセットアップだ。今回