「子宮頸がん発症の予防はワクチンと検診の両輪で」とWHO(世界保健機関)は勧告する。しかし日本の検診受診率は、先進国の中で最も低い。どうして、欧米各国では高いのか。日本とはどんなところが違うのか。この課題を解くヒントを、今年2月にモナコ公国で開催された国際会議WACCの発表から得た。 ※「WACC」とは WACC (Women Against Cervical Cancer=子宮頸がんから女性を守る)は、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)と子宮頸部の疾患について、一般国民の知識と意識を高めることを促進し、さらに、「子宮頸がん予防」を女性の健康政策の最優先事項とすることを目的とした国際会議。世界各国からの参加者が啓発教育やアドボカシー活動について発表し合う。(http://www.wacc-network.org/aboutus/welcome.php) 欧米では健康教育にかかりつけの産