東京都世田谷区八幡山のスーパー敷地内外から高い放射線量が検出された問題で、文部科学省は1日、放射線の原因は地中の「ラジウム226」の可能性が高いと発表した。 また深さ約40センチの地点で毎時40ミリ・シーベルト(4万マイクロ・シーベルト)の高い放射線量が測定されたことを明らかにした。40ミリ・シーベルトは一般住民の平常時の「年間被曝(ひばく)線量限度」の40倍に相当する。 文科省によると、地表から約40センチ掘ったところに薬瓶が1本あり、この地点の放射線量が毎時40ミリ・シーベルトあった。その真上の地表では1ミリ・シーベルトだった。放射線量が極めて高いため慎重に作業を進めており、瓶は2日以降に取り出す。 同区は「局地的に数値が高いだけで、周辺環境に影響はない」としているが、土壌の除染などが必要で、作業期間は当初予定の2週間を超える可能性もある。