<絶好調だったIT分野をはじめ、数多の危機に直面する中国企業にとって人件費削減が生き残りへの唯一の道に。大規模失業による動乱を避けたい政府の施策は......> 毎年末になると中国企業も1年間の出来事を「整理」する。ユーザーが10億人を超える最人気SNSの微信(WeChat)も2019年の人気投稿トップ15を発表した。第1位は「就職10年、年収100万元、でもリストラはたった10分間──時代があなたを捨てるとき、ひとことも掛けない」という長い投稿だった。 「中国ネットの厳冬期」と呼ばれるIT分野の大規模リストラは2018年末に始まった。2019年に入ると、騰訊(テンセント)は中間管理職の10%を降格に。網易(ネットイース)も部門によって30~50%の人員削減に踏み切り、新浪の「新浪閲読」部門はなんとリストラ率90%......これ以外にも京東商城(JDドットコム)、滴滴出行が続々とリストラ
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