日本政府は、他国の国籍を取得した自国民に対し、日本国籍の保持を認めない場合がある。国籍を強制的に奪われたという理由で、日本政府を訴えた女性に中国メディアが取材。恣意的で不透明な日本の国籍法に疑問を投げかけている。 近藤ユリ(75)は、「グレーゾーンの日本人」でいることに疲れている。便宜上、米国籍を取得した後に彼女は日本国籍を剥奪された。 現在、福岡県に住む近藤は国籍法の見直しを求めて、日本政府と係争中だ。100年以上前に制定された現行の国籍法は、憲法にも違反していると近藤は主張する。 近藤によれば、現代社会の実情と乖離した法律のせいで、何千人もの日本人の二重国籍者が故国を追われているという。人口減少の危機に直面しているにもかかわらず、政府が自国民から国籍を剥奪する現状はなんとも皮肉だと、近藤は指摘する。 「私は今回の訴訟で、日本政府が国籍法の規定やそれが意味するものを明らかにしていない点に