こんにちは、結城浩です。 文章を書くときには「型(かた)」が決まっている方が書きやすいものです。 たとえば、私は毎週メールマガジン(結城メルマガ)を書いています。そこでは、自分で「本を書く心がけ」のようなコーナーを定め、そのコーナーの「型」に沿って文章を書いています。「型」が何もない、まっさらなところに書くよりも、このほうがずっと書きやすいからです。 「型」というのは一種の制約です。 「すべてが自由であるより、制約があった方が書きやすい」というのは、少し変な感じもしますが、考えてみると例はたくさん見つかります。 たとえばアンケート。 レストランのアンケートで、 「何でも自由にお書きください」 と言われても、何を書けばよいのかすぐには思いつかないですよね。けれども、 「値段についてはどうでしたか」 …ちょっと高いかなあ。 「味はいかがですか」 …うん、まあまあよかったよ。 「接客サービスは満