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  • yet to be a catcher : サリンジャー論 (ちょっと真面目、ちょっとジョークのパスティーシュとして)

    当は、できる子なの文学部なんていう何の役にも立たない学部で、文学理論なんていう何の腹の足しにもならないものに熱中して、学で紫煙をたちのぼらせながら延々と意見を戦わせることに貴重な学生時代の時間を無駄に費やした愛すべきダメ人間たち (それはつまり、わが友よ、きみのことだ) ために、少しだけ言葉を重ねるなら、「死に至る病」 という言葉は、キルケゴールからの引用だということを説明するのも悪くないだろう。(注1)  キルケゴールの 「死に至る病」 とは、肉体の死よりも根深い人間の死につながる終わり、すなわち「絶望」を意味している。 さらにもとをたどれば、新約聖書にあるキリストの言葉 「ラザロは死にたり、しかしこの病は死に至らず」 に由来している。 サリンジャーのグラース・サーガにおける最大のテーマかつアポリア、長兄シーモアの死を語るにあたって、「死に至る病」 を持ち出すというのは、やはり彼が現

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