日本電信電話(NTT)は25日、1本の光ファイバに、世界最大となる毎秒69.1テラビット(Tb/s)の大容量データを240km伝送させることに成功したと発表した。 NTTの未来ねっと研究所では、これまでに1本の光ファイバで13.5Tb/sの大容量信号を7,000km以上伝送させるなどに成功していた。今回は、1波長171Gb/sの信号を432波長多重させることで実現したもので、これまでの光伝送容量の世界記録となっていた32Tb/sを2倍以上更新したという。なおこの成果は米国時間同日に開催される「OFC/NFOEC 2010」にて論文発表される予定。 送信部では16QAM変調方式と偏波多重方式を組み合わせて、1チャンネル(波長)あたり171Gb/sの信号を生成し、周波数利用効率向上を実現した。受信部ではコヒーレント受信とデジタル信号処理技術を用い、余分なオーバヘッド信号が不要な新規復調アルゴリ