バンコクの書店と図書館めぐり 東京大学大学院 総合文化研究科 古田元夫ゼミタイ地域の研究者や専門家でない方でも、バンコクで気軽に本を購入したい、資料を探したいという場合に使える書店や図書館について紹介してみたい。ここでの記述内容は、主として2013年9月の現地調査時点での情報にもとづいている。 まず洋書を中心的に扱っている日系の書店から紹介したい。バンコク市街中心部の3つの商業施設で書店を経営しているのがKINOKUNIYA（紀伊國屋書店）だ。バンコク店（タイ伊勢丹デパート6階）、サイアムパラゴン店（サイアムパラゴン3階）、そしてスクムウィット店（エンポリアム3階）といずれも高架鉄道（BTS）の駅に隣接している（それぞれチットロム駅、サイアム駅、プロンポン駅）。滞在時間が少ない場合にも、現地の地理に不慣れな旅行客にも便利な場所にある。スクムウィット店は洋書のみを置いている。タイを含む東南アジア全域の歴史、政治、経済、現地事情、語学書、観光案内、翻訳小説などのコー
