QCon Tokyoでは色々なところで「CAP Theorem」という定理が出てきた。が、eBayの人をのぞけば(たぶん)正確な定義は提示されておらず、不明な点がいくつか残っている。これからのインフラを考える上でも、QConセッションの内容をより良く理解するためにも、このあたりをまずきちんと理解しておきたい。主な疑問点は以下のとおり。 C, A, Pの特性の正確な定義は何なのかCAP定理が前提にしているシステムのモデルはどのようなものなのか Theoremとなっているが、単なる経験則なのか、それとも数学的な定理なのか 頼みの綱?のWikipediaを調べてみたが、日本語版はおろか英語版にも載っていない。概観をまとめた海外の記事を結城さんが訳してくれているようなので、これを読んでみる。 CAP Theoremそのものは、Eric BrewerがPODCカンファレンスのキーノートで提唱したもの