著作権の保護期間が終了したとして大手出版社、KADOKAWAが、ことし7月に翻訳、出版したアメリカ人作家の本が、別の会社が独占翻訳権を持っている改訂版を基にしたものと分かり、KADOKAWAはこの本を絶版にして回収しました。 しかし、この際に使った電子書籍版は1936年の版ではなく、その後、遺族によって加筆された改訂版で、日本では別の出版社が独占翻訳権を持っていることがわかったということです。このためKADOKAWAは先月中旬、この本を絶版にし、回収を進めています。 KADOKAWAは「オリジナルの紙の本にあたらず、電子書籍を底本として使ったのが原因で、慎重さを欠いたとしかいいようがない。今後、このようなことが起きないよう十分に注意する」とコメントしています。