大槌町は14日、東日本大震災の津波で全壊した町立図書館について、新施設整備の検討を始めた。図書館、博物館、重要記録を保存し未来に継承するアーカイブなどの機能を併せ持つ「大槌メディアコモンズ(MLA)」(仮称)の設置を目指し、協議を進める。 図書館の専門家やNPO法人代表ら9人による検討委員会を同日、設置。同町小鎚の町中央公民館で第1回会合を開き、委員長に町の復興まちづくりに携わる総合地球環境学研究所(京都市)の秋道智彌(ともや)名誉教授を選んだ。 町の計画では、大槌MLAは同町町方(まちかた)地区に建設予定の公民合築施設内に配置。施設について、委員から「子どもの視点で行きたいと思う場であるべきだ」「地元の雇用創出も含め考える必要がある」などの意見が出た。 検討委は今後、住民対象のワークショップなども開き、11月までに検討結果を取りまとめる。 【写真=大槌メディアコモンズの施設の在り方につい