県立春日部女子高司書の木下通子(みちこ)さん(53)が著書「読みたい心に火をつけろ!」(岩波ジュニア新書)を出版したのを記念するイベントが1日、さいたま市浦和区で開かれ、約60人が参加した。木下さんとともに出版業界や書店の関係者が登壇し、学校図書館への司書の配置で期待される、読書活動の広がりについて語り合った。 木下さんは1985年に採用され、岩槻商業高、春日部東高を経て2013年から春日部女子高で勤務。同書は、生徒の悩みや不安に寄り添いながら読書によって人間的な成長を促した実例をふんだんに盛り込んだ。お気に入りの本を紹介し合って聴衆の支持を競うゲーム「ビブリオバトル」などの手法による学校図書館の活用術も併せて紹介している。
木下通子(きのした・みちこ)さん(53) 勤め先の女子高図書館の蔵書は書店に引けを取らない。女性ファッション誌の最新号があれば、全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」の上位作品も並ぶ。手作りのポップを立てたり、書評会を開いたり、さまざまな手法で生徒にアプローチする。司書としての実践術をまとめた「読みたい心に火をつけろ!」(岩波ジュニア新書)を出版した。 図書館は「頑張らない子でも気軽に立ち寄れる場所」だと言う。人間関係に悩み、部活動をやめようとしていた1年生がいた。相談に乗るうちにアスリートの本に興味を示したためサッカー日本代表主将を務めた長谷部誠選手が書いた「心を整える。」を薦めた。読んだ本で心に残った言葉をノートに書き留めるなど本好きに成長。図書委員長を経験して卒業した。
嘉麻市立の4図書館は、市内の地域子育て支援センターと連携して、乳幼児とその保護者向けの「赤ちゃんタイム」を開設した。各図書館で月1回開き、子育て中の保護者が気軽に図書館を訪れて、親子で絵本に親しんでもらう狙いだ。【平山千里】 各図書館はこれまで、乳幼児向けのおはなし会を定期的に開いていたが、今年度から、読み聞かせ▽布おもちゃ遊び▽絵本や子育ての相談--などを合わせた「赤ちゃんタイム」を設定した。 日程は、第3火曜日が嘉穂図書館(大隈町)▽第3木曜日が山田図書館(上山田)▽第4水曜日が稲築図書館(岩崎)▽第4日曜日が碓井図書館(上臼井)--でいずれも午前10時~正午。嘉穂は同市牛隈の恵大保育園地域子育て支援センターと、山田は同市下山田のあけみ子育て支援センターと、稲築と碓井は、同市鴨生の市地域子育て支援センターと、それぞれ連携。各センターの保育士が子育ての悩み相談に応じる。
赤ちゃんに絵本を贈り豊かな心を育んでもらう「ブックスタート」が、全国的に広がりつつある。読み聞かせの場づくりを進めている秋田市は今年度から、市民サービスセンターなど新たに8カ所を追加。市子ども育成課は「赤ちゃんが本に親しむきっかけにしてほしい」と呼びかけている。【山本康介】 「ブックスタート」は赤ちゃんのころから絵本に接することにより、親子の絆を深めたり、子どもの活字離れを防いだりする狙いがある。秋田市はNPO法人「ブックスタート」(東京都新宿区)の協力で、2013年8月から開始。同法人によると、「ブックスタート」に取り組んでいる自治体は2月末現在で、全国985市区町村に及ぶ。 同市のブックスタートの対象は、月齢4カ月から1歳までの赤ちゃんとその親。市内の図書館や保育所で母子手帳を提示すれば、担当者による読み聞かせの後、絵本2冊がプレゼントされる。14年度以降は毎年800組以上が利用してい
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