千葉県船橋市で、地域コミュニティーを構成するために一役買っている図書館がある。NPOが運営する民間図書館だ。運営はすべてボランティアスタッフが行い、蔵書は一般家庭からの寄贈で成り立っている。本を読むためだけではなく、人と触れ合いを求めに高齢者らが訪れに来る。(オルタナS副編集長=池田真隆) 民間図書館を運営するのは、NPO法人情報ステーション(千葉県・船橋市)。現在、船橋市を中心に23館あり、ボランティアスタッフの数は530人に及ぶ。誰でも無料で利用ができ、1人2冊までなら最大で2週間の間借りることができる。 囲碁教室や編み物教室なども開かれ、本を探しに来る人以外にも、民間図書館を「居場所」として、人との触れ合いを求めに来る人がいる。情報ステーションの岡直樹代表は、「家庭や職場で安らぎや楽しみを見出せなくなった人の疲れた心をちょっと癒せるのが民間図書館です」と話す。 しかし、岡代表はほぼ毎