「本の趣味と音楽の趣味は、他人に押し付けず、興味を持たせて自発的に手に取らせよう」。海外ミステリの感想文を主に書き散らかします。 『六人目の少女』ドナート・カッリージ(ハヤカワポケミス) 森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。しかし、誘拐された少女は五人だった。六人目の被害者は誰なのか。失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官は、高名な犯罪学者ゴラン・ガヴィラとともに特別捜査班に加わることになる。だが、警察の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女の遺体を次々と発見させて……。フランス国鉄ミステリ大賞、バンカレッラ賞など数々のミステリ賞を受賞した息もつかせぬ傑作サイコサスペンス。(本書あらすじより) 読み終わってからずっと、妙に偏愛している作品です。面白いよ、これは。 いかにもデビュー長編らしく、色々な要素を詰め