鳩山邦夫元総務相の離党騒動で、自民党の谷川秀善参院幹事長(76)が強烈な個性を発揮した。展望もなく離党届を出した邦夫氏について、「渡り鳥みたいなもん。ちょっと季節外れに飛び立ったなあと心配しとります」と濃厚な大阪弁で皮肉り、党内から同調者が出ることを押さえ込んだ。一体、どういう御仁なのか。 谷川氏は戦前の1934年、兵庫県尼崎市生まれ。57年に大阪大学を卒業して大阪府に入庁した。剛腕・こわもての名物職員として鳴らし、企画調整部長や副知事などを歴任。95年の参院選(大阪選挙区)に自民党公認で出馬し、初当選を果たした。現在3期目。 60歳を超えての国政入りだが、その調整力や行政手腕を買われ、国対副委員長や決算委員長、経済産業委員長などの要職を務める。外務副大臣時代の2004年には、戦争中のイラクで日本人拉致事件が発生し、現地対策本部で陣頭指揮を執った。 歯にきぬ着せぬ発言が魅力で、昨年6