今年もいよいよ押し迫ってきた。12月に入ると、世相や流行を反映する言葉、漢字、川柳の選定から10大ニュースまで、この一年を振り返るイベントが目白押しだ。先陣を切る形で毎年12月1日に発表されるのが『新語・流行語大賞』で、今年は「イナバウアー」と「品格」が大賞を受賞した。 ノミネートされる用語にはIT用語も含まれている。トップ10入りした「mixi」のほか、「You Tube」など、CGM(Consumer Generated Media)、いわゆる利用者がつくるメディアが候補に挙がった。 選考テーブルには上がらなかったものの、「Web2.0」という言葉も、今年急速に普及した用語である。概念先行型で定義もあいまいなまま、今さらWeb2.0について聞けない空気であるが、そんな人にぴったりな本を電子書店パピレスの新刊案内で見つけた。タイトルはズバリ『Web2.0殺人事件 』(岡部敬史著/イースト