民主党の小沢一郎幹事長は27日、福島市で開かれた同党衆院議員の会合であいさつし、夏の参院選について「何としても過半数を取り、既存勢力の抵抗を排除して本当の意味の改革を実現しなければならない」と述べた。 21日に投開票の長崎県知事選、東京都町田市長選の双方で与党推薦候補が大差で敗れ、民主党内では参院選の行方に懸念が出はじめているが、小沢氏は「60議席以上の確保」という目標を維持する考えを強調した。 小沢氏は、福島選挙区(改選数2)など2人区に複数候補を擁立する方針について「過半数を狙うのなら、やはり候補者も過半数を立てなきゃいけない」と理解を求めた。 この複数擁立の方針に対し、北沢俊美防衛相は長野市での会合で「(小沢氏や鳩山由紀夫首相の)『政治とカネ』の問題で(内閣)支持率が低下するはるか前の戦略だ」と述べ、見直しを求めた。北沢氏は2人区の長野県選出で、今回改選を迎える。