11月27日、大阪市長選挙と大阪府知事選挙のダブル選挙で橋下氏が圧勝した。得意満面の橋下氏はさっそく、職員攻撃を開始し、お得意の悪者を作って攻撃するという手法を展開している。 多くの現代日本人にとって彼は最適なリーダーだと思う。彼は暗に主張する。 「皆様は悪くない!悪いのは既得権を持った○○です!皆さんは一切悪くない!」 これほど多くの日本人が聞きたがる言葉はないだろう。そして、役人など市役所の窓口でしか見たことがない、あるいは自分が見たごく小数の例を拡大解釈する人々が、役所を敵視し大歓声を上げるのだ。 日本国民は民主党にだまされて少しは成長したと考える人もいるかもしれないが、私は全くそう思わない。根底にある無責任さ、「(聖人のような)誰かがなんとかするべきだ」という都合のよい救世主思考、世の中の閉塞感は全て誰かのせいだと考えたがる幼稚性。そのすべてが健在であると思う。全国ではなく大阪での