任期満了に伴う千葉県市川市長選は29日投開票が行われ、無所属新人で、不動産賃貸業の大久保博氏(60)が、前県議の小泉文人氏(36)、前市議の高橋亮平氏(33)=みんなの党推薦=ら3人を破り、初当選を果たした。投票率は29・96%だった。 千葉光行市長の引退表明を受けた選挙で、民主党、自民党ともに自主投票となり、支持の構図が複雑な分裂選挙となった。 大久保氏は、子育て支援の拡充などを掲げ、民主、村越祐民衆院議員や千葉市長、保守系市議らの支援を受けた。民主党支持層をまとめたほか、自民党支持層にも浸透して混戦から抜け出した。 小泉氏は自民前衆院議員、薗浦健太郎氏と渡辺博道氏の支援を受け、暮らしを助ける市政の実現を訴えたが、票に結び付かなかった。 高橋氏は、真の改革は自分にしかできないと、民主の生方幸夫衆院議員や、みんなの党の田中甲県連代表の支援を受けたが、一歩及ばなかった。■市川市長選開票結果(