「おい、平田、相場に絶対はないんだぞ!」筆者が証券マンとして駆け出しの頃だった。高架下の薄暗い居酒屋でテーブルを叩きながら先輩にそう怒鳴られたことがある。なぜ、怒鳴られたのかは覚えていない。高架を走る電車がうるさかったのか、それともトレードで失敗したのか……。記憶に残っているのは先輩の目が異様なほど鋭かったことだ。怖い先輩だった。これまで何度、その先輩の言葉を思い知らされたことだろう。フリマアプリ最大手のメルカリ <4385> の株価急落も、先輩の言葉をあらためて想起させる出来事だった。 証券アナリストの強気レポートが相次ぐ中、メルカリは上場後初となる決算発表を迎えた。だが、決算発表後のメルカリ株は、そんなアナリストたちをあざ笑うかのように急落した。決算発表後の下落率は20%を超え、6月19日の上場来高値からの下落率は約40%に達したのだ。 東証マザーズ市場の上場企業の中でも、ひときわ光り
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