【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、福島第1原発事故に関連し、日本には原発の「安全神話」があると指摘、大金をかけた宣伝活動や教科書を使った学校教育を通じ、官僚や政治家が国民に原発の安全性と必要性を信じさせたと報じた。 また、各地の原発に併設されたPR施設を取り上げ「ファンタジー(夢想)でいっぱい」と皮肉った。 記事は、志賀原発(石川県)の併設施設では「不思議の国のアリス」の少女アリスが「原発は資源のない日本に最適」と話し、東通原発(青森県)ではフィンランド語で森の妖精を意味するという「トントゥ」がテーマになっていると説明。 こうした施設を調査した学者の話を基に、かつては「技術の話に興味がある成人男性」を対象にした簡素な施設が、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を機に性格を変えたと分析。原発と放射線に最も懸念を抱く層である若い母親の不安を払拭することを狙って「凝った