前回は、インターネット上におけるプロモーション活動「WebPR」を企業が実践するために必要となる戦略設計の流れを解説した。今回は戦略設計の肝になる「ストーリーの策定」を取り上げる。 ストーリーの策定は、消費者がインターネット上で商品を購買する段階を示す「購買プロセス」(「気づく」→「わかる」→「比べる」→「買う」)に沿って、適切なメッセージや施策を組み立てることを指す。本稿では、具体的な企業のプロモーション事例を基に、購買プロセスごとに伝えるべきメッセージを構築する方法や施策を説明する。 「気づく」のプロセスを補完する「アンケートリリース」 「気づく」という消費者の購買プロセスでは、商品そのものを訴求する前に市場の需要を喚起したり、新たな生活スタイルを啓蒙(けいもう)したりすることで、消費者が商品を買うための土壌を作っていくことが求められる。ここで有効なのが、世論を活用した「自分ごと化」の
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