KDDIは、携帯電話内の画像データを電子ペーパーに転送して表示できる技術を開発した。遠隔操作でデータを消去できる携帯電話のセキュリティー性の高さや、持ち運びに便利な電子ペーパーの軽量性を組み合わせ、営業活動で個人情報を扱う金融業界などへ業務システムとして売り込む。早ければ1年程度で実用化できるという。 新技術は、携帯電話にダウンロードした画像データを、赤外線でA4サイズの電子ペーパーに転送し、カラーで全画面表示できる。現在の転送速度は毎秒4メガ(メガは100万)ビット程度で、画像1枚の転送に4〜5秒かかるが、実用化段階では250倍の同1ギガ(ギガは10億)ビットへの引き上げを目指す。 KDDIは日立製作所などに委託し、転送画像のみを表示できる専用の軽量電子ペーパーを搭載した端末の開発も進めている。厚さが1センチメートルと薄く、さらに重量も500グラムと、A4画面を持つパソコンの3分の1