『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(永崎裕麻著、いろは出版)の著者は、南の島国フィジーに移住して9年目になるという人物。大学卒業後にシステム・エンジニアとして働くも、「この先の未来に本当に幸せはあるのか」と自問した末、3年目に脱サラ。以後は2年2カ月をかけて世界一周の旅をしたのだといいます。そしてそののち、価値観を大きく変えることに。 ある時、私もフィジー人と出会い彼らが「世界でもっとも幸せを感じている民族であることを知りました。そして共に暮らすことで、日本人の私たちからすればあまりに非常識だけれど、着実に幸せを引き寄せる習慣をフィジー人は持っていることも知りました。(「はじめに」より) 非常識であることの例として著者は、「財布から勝手にお金を抜かれることがある」と打ち明けています。しかしその一方、借金したお金さえ物乞いに渡してしまう親切な一面も。そして、お店