先日、とある編集者の会合に参加して「紙の書籍と電子書籍は食い合うか?」ということを話した。 もくじ 『「言葉にできる」は武器になる』 言葉にできないのは考えるのが足りていないから 考えるとは、頭のなかの言葉を認識することである 文章を書くという思考 おわりに 結論的に言えば、食い合わない。 というのも、電子書籍を利用する人と紙の書籍を購入する人は多くの場合、住み分けられているからだ。だから、紙の書籍と同時に電子版をリリースしたとしても、それで神の本の売り上げが落ちるとは考えにくい。 むしろ、逆の効果もある。紙の本と電子書籍をどちらも購入する人がいるからだ。たとえばそれは「通勤電車で読むときは荷物にならない電子版を、デスクや家でゆっくり読むときは付箋やマーカーが付けやすい紙の本を読む」という人も、一定多数存在するからだ。 また、Kindle Unlimitedという月額サービスで無料で読める