既に本連載でお伝えしたように,来る7月8日から9日まで,PostgreSQLの誕生10周年を記念してPostgreSQL Anniversary Summitがカナダのトロントで開催される。筆者もこの歴史的なイベントに参加する予定である。 pgpool-IIプロジェクトとは PostgreSQL AnniversarySummitでは様々なPostgreSQLにかかわるセミナーが予定されているが,筆者のグループもプレゼンを行うことになった。今回発表するのは「pgpool-II」である。pgpoolについては既にこの連載でも何回か取り上げている(第9回 負荷分散が可能になったpgpool 2.0)。pgpool-IIはその後継プロジェクトである。 pgpool-IIプロジェクトは,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」の支援を受けて,SRAと
Slony-Iとは 「第3回:レプリケーション&負荷分散!(http://www.thinkit.co.jp/article/98/3/)」は、pgpool-IIのレプリケーションと負荷分散の機能について紹介しました。今回は、非同期レプリケーションソフトのSlony-Iとpgpool-IIを組み合わせて使う方法を紹介します。 Slony-I(http://slony.info)とは、PostgreSQLのコアメンバの1人でもあるJan Wieck氏が開発したPostgreSQL用の非同期レプリケーションソフトです。 Slony-Iのレプリケーション方式は、シングルマスター/マルチスレーブと呼ばれ、1台のマスタノードと複数のスレーブノードで構成されます。 あらかじめレプリケーション対象のテーブルにトリガを設定しておき、マスタ上のテーブルに対して更新が行われた時、トリガにより更新されたデータの
pgpoolとは pgpoolとはPostgreSQL専用のコネクションプーリングサーバーです。2004年にファーストバージョンがリリースされ、2006年にはパラレルクエリなどの新機能を実装したpgpool-IIが登場し、その後もオンラインリカバリーなどの新しい機能を次々と実装しながら進化を続けています。 最近では、非同期レプリケーションシステムとして人気の高いSlony-Iとの組み合わせや、PostgreSQL 8.2からの新機能であるwarm standbyとの組み合わせといった新しい活用方法も注目されています。 本連載では、多様なpgpool-IIの活用方法の中から最もよく使われているコネクションプーリングとレプリケーションを中心に活用方法を解説します。 第1回はpgpool-IIの機能の簡単な紹介とインストール方法について解説します。 多機能ミドルウエアpgpool-II pgpo
今回は,筆者が開発しているpgpoolというソフトを紹介する。 記事のタイトルを見て「おや,pgpoolはコネクションプール・ソフトだったはず?」と首をかしげる読者もいると思う。確かにpgpoolはコネクションプール・ソフトとして誕生した。しかし,進化の結果,ついにレプリケーションの機能も備えるに至ったのである。そこで今回は,レプリケーションを中心に,pgpoolの新機能を説明する。 レプリケーションとは 本題に入る前に,まずレプリケーションとは何か,なぜレプリケーションが必要かを確認しよう。 レプリケーション(replication)とは,その名の通り,複製を作ることを指す。データベース・システムの場合は,データベースの一部または全部を複製するのがレプリケーションということになる。もちろん,データベースのバックアップを取得し,別なサーバにリストアすればデータベースの複製ができるが,これは
pgpool-II のチュートリアルにようこそ。 ここでは、pgpool-II のインストールから基本的な設定、レプリケーションおよびパラレルクエリの実行を行うまでの手順について説明します。 また、PostgreSQL の基本的な操作に関する説明は行いませんので、必要であれば PostgreSQL のドキュメントを参照してください。 目次 1. さあ始めましょう 1.1. pgpool-II のインストール 1.2. 設定ファイルの作成 1.3. PCP コマンドの設定 1.4. データベースノードの準備 1.5. pgpool-II の起動と停止 2. 初めてのレプリケーション 2.1. レプリケーションの設定 2.2. レプリケーションの確認 3. パラレルクエリを使ってみよう 3.1. パラレルクエリの設定 3.2. システムデータベースの作成 3.3. 分散ルールの定義 3.4.
(*)パラレルクエリモードではデータを分割して保存しているテーブルに対しては、レプリケーションならびに負荷分散の機能は使えません。 pcp.confの設定 どの動作モードでも、pcp.confの設定は必要です。pgpool-IIには管理者がpgpool-IIの 停止や情報取得などの管理操作を行うためのインターフェイスが用意されていま す。そのインターフェイスを利用するためにはユーザ認証が必要になるので、そ のユーザ名とパスワードをpcp.confに登録します。 pgpool-IIをインストールすると、$prefix/etc/pcp.conf.sampleができるので、それを $prefix/etc/pcp.confという名前でコピーします。 cp $prefix/etc/pcp.conf.sample $prefix/etc/pcp.conf pcp.confでは空白行や#で始まる行はコメ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く