【ワシントン=山口香子】クリントン米国務長官は17日、訪米中の欧州連合(EU)のアシュトン外交安保上級代表(EU外相)とイラン情勢について協議した。 両氏は会談後の記者会見で、イランが、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6か国との核協議の再開を求める書簡を送ったことを歓迎し、協議再開を慎重に検討する方針を示した。 イランは14日、昨年1月を最後に中断した核協議の再開を求める書簡を、6か国側の窓口役のアシュトン上級代表に送っていた。 上級代表は「私は慎重ながらも楽観的だ」と述べ、クリントン長官も「重要な一歩であり、書簡を歓迎する」と評価した。 一方で長官は、「結果を出す継続的な努力にしなくてはならない」とも強調。イランが、核開発を進める時間稼ぎに協議を利用することへの警戒感をにじませた。