この画像を大きなサイズで見る 北極圏の端にあるロシア、ヤマロネネツ地区の中心地、サレハルド郊外。ここには悪名高いサレハルド・イガルカ鉄道の線路が今に残されている。 この鉄道は死の鉄道、死への道、死者の道と、「死」にまつわる様々な呼び名で知られている。時の支配者、スターリンの号令のもと、永久凍土の上に線路を敷き、北極圏1300kmを繋ぐ鉄道をつくりあげシベリアの東西をつなげるというサレハルド・イガルカ鉄道は、結局完成することなく、何十万という労働者たちが敷設工事の強制労働にかり出されて死んでいくのみに終わったのである。 INTO OBLIVION – trailer (goEast 2012) 労働者たちのほとんどは、政治犯とし強制収容所に収容された囚人たちだった。政治犯とは、仕事に遅刻したとか、政治的にふさわしくない記事を書いたとか、ドイツの捕虜になったことがあるとか、子供に食べさせるため