2007年の第一次安倍内閣において首相の「狭義の強制売春はなかった」という歴史事実を否定する発言がなされました。 これに対し、サンフランシスコ講和条約で日本政府が受諾した連合軍の戦犯裁判のひとつであるオランダ軍臨時軍法会議での判決文、法廷資料などのオランダ語原文を翻訳解説して『週刊金曜日』に連載しました。 そこには首相の「官憲による強制を裏づけるものはない」との見解を完全に否定する多くの歴史資料が原文の翻訳により示されています。 しかし週刊誌の紙面では到底全文が掲載できないので、多くの資料を新たに加えて2008年6月に発刊されたのが、→この書籍です。 単行本には1994年に提出された、オランダの外務大臣と文化大臣の指示によって作成されたオランダ政府の「日本軍占領下の旧蘭領東インド(インドネシア)でのオランダ人女性に対する強制売春に関する資料調査報告書」の翻訳の全文(→オランダ語原文)も収録