ニッポンの高校野球を「虐待」と言わせないために、あと二年のうちにすべきこと ~元大リーガーが語る「甲子園」の大問題② 第98回全国高校野球選手権は栃木代表・作新学園の54年ぶりの優勝で幕を閉じました。例年以上に盛り上がった今大会でしたが、同時に甲子園の改革を望む声も多く挙がっています。そんななか、元メジャーリーガーで、甲子園も東洋大姫路高(兵庫)の球児として春夏で3回の出場経験がある長谷川滋利さんが、前回に続いて「甲子園のええこと、悪いこと」を語ってくれました。 甲子園は、記憶から消える 今年もアメリカからテレビで甲子園を何試合か観ましたが、相変わらずマウンドは暑そうで、スタンドは熱くて「ああ、懐かしいなあ。甲子園はええなあ」と感慨深かったですね。 ただ、実は3年の夏の初戦、その時の投球に関しての詳細な記憶がないんです。「たくさんお客さん入っとるなあ」とか「これが銀傘か。でっかいなあ」とか