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  • SHOGI DIARY 第63回NHK杯準々決勝 屋敷伸之vs大石直嗣

    3回戦で羽生善治三冠を破った大石直嗣六段とA級の屋敷伸之九段の対戦。 解説は豊島七段でした。両対局者の印象を聞かれて「(屋敷九段は)序盤中盤終盤、隙がない」「(大石六段は)駒が躍動する将棋」と答えてましたね。まさか豊島さんがあのネタを入れてくるとはw・・・思わず笑ってしまいました。 将棋は大石六段が後手で得意のダイレクト向かい飛車を採用しました。3回戦の対羽生戦もこのダイレクト向かい飛車で白星を挙げています。対して屋敷九段の作戦は6五角を打たずに▲3七銀から▲4六銀を急ぐ指し方でした。この先手の指し方は手詰まりになりやすいので少ない、と豊島七段。 先手は▲7五歩から玉頭位取り、後手は銀冠に組み替えます。後手が△4五桂(46手目)と跳ねて戦いが始まりました。 以下▲4五同桂△同歩▲同銀に△4一飛が気づきにくい好手でした。 △4一飛は次に△5二金と寄って銀取りと4七飛成を狙っています。そこで屋

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    lismo013 2014/02/24
  • SHOGI DIARY 第39期棋王戦第2局 ゴキ中超急戦

    棋王戦中継plus: *第39期棋王戦五番勝負第2局 棋譜→2014年2月22日 第39期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段 渡辺明棋王の先勝で迎えた第2局。戦型はまたしても渡辺棋王のゴキゲン中飛車でした! 直近2局、ゴキ中で佐藤、羽生に連敗しているにもかかわらず再度チャレンジする。渡辺さんの気を感じますね。 対して居飛車の作戦は▲5八金右超急戦でした。これも三浦九段らしい選択だなと思います。かつて行方八段が三浦九段を「狭い局面、局地戦で異常に力を発揮する」と評していましたが、この超急戦は狭い局面になりやすく三浦さんの得意とするところでしょう。 ▲1一龍(21手目)までは定跡手順。そこで△7二玉が少し珍しい手のようです。三浦九段は▲6三桂成と飛び込んで以下△同玉▲1八角△5四歩▲6六香△7二玉▲2二歩・・・と進みました。先手は2枚のと金で攻める方針ですが、このと金が間に

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    lismo013 2014/02/23
  • SHOGI DIARY 渡辺二冠のゴキゲン中飛車(王将戦第4局)

    王将戦中継ブログ 渡辺明王将の2勝1敗で迎えた第4局。渡辺王将が後手で、戦型はまさかのゴキゲン中飛車になりました。 渡辺さんは2月14日の王位リーグ対佐藤九段戦でもゴキ中を採用していますが、まさか続けてやってくるとは思わなかったですね。30代を迎えて新境地を開拓しようとしているのか、それとも後手番で指す戦法に苦労しているというネガティブな理由なのか。心境を聞いてみたいですね。 先手超速対後手銀対抗(△4四銀型)に進みました。後手は金美濃から木村美濃に組み替え。 40手目△2三歩に▲2五飛と引いた手が羽生三冠の工夫でしょうか。ただ、水面下では研究されていた手だったようです。封じ手のあたりは先手のほうが指しやすそうに見えました。 しかし、ここから渡辺王将が形勢を立て直します。まず封じ手の△7四歩▲5六歩の交換を入れてから△6五銀~△7六銀。そして▲7七歩を打たせてから△8五銀と引きました。この

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    lismo013 2014/02/20
  • SHOGI DIARY 第72期A級順位戦8回戦 羽生三冠敗れるも挑戦決定

    昨日はA級順位戦「ラス前」8回戦一斉対局がありました。 7戦全勝の羽生善治三冠は深浦康市九段に敗れ連勝ストップ。しかし、2敗の渡辺明二冠が三浦弘行九段に敗れたため羽生三冠の挑戦が決まりました。 羽生善治三冠(7勝1敗)●-○深浦康市九段(5勝3敗) 羽生深浦戦は羽生三冠が先手で矢倉。▲4六銀・3七桂の後手8五歩型に先手が▲9六歩受ける形に進みました。 桂香交換になった後、先手は▲2六桂~▲1七香打と端に勢力を集中させましたが、△3一玉とかわされて攻めが続かず。逆に後手の8筋、9筋からの攻めが厳しく深浦九段が優勢になりました。116手で深浦九段の快勝。深浦九段はA級5期目にして初めての勝ち越しです。おめでとうございます! 羽生深浦戦の終局は22時32分。5局の中で最も早い終局でした。 渡辺明 二冠(5勝3敗)●-○三浦弘行九段(3勝5敗) 羽生さんが敗れたことで2敗の渡辺二冠にもチャンスが巡

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    lismo013 2014/02/06
  • SHOGI DIARY 第39期棋王戦五番勝負第1局 

    棋王戦中継plus: *第39期棋王戦五番勝負第1局 渡辺明棋王に三浦弘行九段が挑戦する棋王戦五番勝負が昨日から開幕。第1局は期待通りの大熱戦となりました。 棋譜→2014年2月2日 第39期棋王戦五番勝負 第1局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段 戦型は渡辺棋王が先手で横歩取り。後手の△5二玉+△8四飛型に対し、先手は中住まいで▲3七銀~▲4六銀と右銀を繰り出す作戦に出た。対して後手はじっと両方の端を伸ばして待機する。 角を交換してから▲6六角(43手目)~▲2二歩で先手が主導権を握った。以下先手が好調に進めたが、△5四桂に対して▲2四歩が疑問だったか。 ここは単に▲5六桂と打って▲2四歩は後から入れるほうが良かったようだ。譜の進行は取られるはずの6四角が馬になり、1四の飛車も2筋に転換させて後手が得をしたと思う。 ▲6六銀~▲5五桂(79手目)のあたりは再び先手が良くなったように見えたが

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    lismo013 2014/02/03
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  • SHOGI DIARY 第63期王将戦七番勝負第2局

    王将戦中継ブログ 渡辺王将が先勝して迎えた第2局。羽生三冠が先手で初手▲2六歩から相掛かりになりました。私の予想は矢倉か角換わりだったので相掛かりは意外でしたね。 先手の引き飛車棒銀に対して後手が飛車を四段目に引くか、五段目かがまず一つ目の分岐点。渡辺王将は△8五飛を選びました。△8四飛型よりも積極的な指し方です。▲3六銀には△8三銀~△7四銀とこちらも棒銀で対抗しました。ただし、一直線に攻め合うのではなく、棒銀でけん制しながら先手の駒組みを制限するような指し方。先手は一歩得したものの角が使いにくい展開になりました。 45手目▲7七桂はその角の活用が難しくなるので良くなかったようです。代えて▲5六歩のほうが良かったと局後の感想にあります。譜は徐々に後手が指しやすい形勢になりました。 △9五歩(60手目)の仕掛けから後手の攻めが炸裂して渡辺王将が優勢に。終盤は羽生三冠が追い上げたように見え

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    lismo013 2014/01/25
  • SHOGI DIARY 第72期B級1組順位戦11回戦

    年が明けて順位戦も大詰めを迎えています。昨日は順位戦B級1組の11回戦がありました。 結果は以下の通りです。 畠山 鎮七段(4勝6敗)●-○山崎 隆之八段(5勝5敗) 橋 崇載八段(6勝5敗)○-●豊島 将之七段(8勝3敗) 阿久津 主税七段(8勝2敗)○-●松尾 歩七段(6勝4敗) 飯塚 祐紀七段(4勝6敗)●-○広瀬 章人七段(8勝2敗) 鈴木 大介八段(2勝8敗)●-○丸山 忠久九段(7勝3敗) 藤井 猛九段(4勝6敗)○-●木村 一基八段(3勝7敗) ▲橋△豊島戦はハッシー得意の3手目▲6六歩に豊島七段が△3二飛から相振り飛車を選択。先手西川流の出だしに後手が△3三桂~△4五桂の速攻を仕掛けましたが、ちょっと無理攻めだったようですね。 先手に受け切られてしまい後手は駒損で苦しくなりました。そこから豊島さんも粘ったのですが差は縮まらずハッシーの快勝に終わりました。 ▲阿久津△松尾

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    lismo013 2014/01/17
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  • SHOGI DIARY 第39期棋王戦挑決二番勝負第1局

    昨日は棋王戦挑戦者決定戦の第1局、三浦弘行九段対永瀬拓矢六段戦がありました。 三浦九段は勝者組。対する永瀬六段は準決勝で羽生三冠を倒し戦決勝では三浦九段に敗れたものの、敗者復活戦で羽生三冠を再び破って挑決に進出してきました。 棋譜→第39期棋王戦挑戦者決定二番勝負 第1局 三浦弘行九段 対 永瀬拓矢六段 戦型は永瀬六段が先手で矢倉模様の出だしに。対して後手の三浦九段は△5三銀右急戦から雁木。矢倉というよりも相掛かりに近い力戦調の将棋になりました。 先手の▲3五歩の仕掛けに対し後手は△4五歩と突いて厚みを築きます。このあたりは後手の三浦九段の模様が良いという評判。△7三桂から攻勢を取れて後手不満なく見えたのですが・・・ ▲7六金(71手目)と力強く上がった手が押さえ込みの好手だったようです。後手は△5六歩▲7四歩△6五桂▲7三歩成△8六飛以下飛車を切って攻め込みましたが、永瀬六段の強い受け

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    lismo013 2013/12/25
  • SHOGI DIARY NHK杯3回戦 羽生善治三冠vs大石直嗣六段

    NHK杯4連覇・24連勝の大記録を持つ羽生三冠に関西若手強豪の大石直嗣六段が挑んだ一局。各所で話題になっていると思うので結果から先に書きますが、大石六段が羽生三冠を破る大金星を挙げました。 将棋は大石六段が後手でダイレクト向かい飛車を採用。大石さんはこの戦法を得意としていて『ダイレクト向かい飛車徹底ガイド』というも出しています。▲6五角△7四角に▲同角△同歩▲7五歩△7二飛・・・と進みました。この△7二飛と回る形は振り飛車というより相居飛車、角換わり腰掛け銀のような将棋になります。通常の角換わりに比べると7筋の歩が切れているのが後手の主張。 羽生三冠が▲3五歩△同歩▲6一角(51手目)と仕掛けて戦いが始まりました。▲6一角は飛車を8筋に動かすことで「飛車を攻撃に参加させない意味がある」と解説の山崎八段。 以下△8二飛▲7二歩に△6九角が気づきにくい角打ちでした。▲5八銀には△7八角成▲同

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    lismo013 2013/12/23
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  • SHOGI DIARY 第72期順位戦C級1組7回戦

    昨日はA級順位戦の郷田深浦戦とC級1組7回戦がありました。 郷田深浦戦は郷田九段の先手で横歩取りでしたが深浦九段の勝ち。後手が先攻してペースを握りそのまま押し切ったという将棋でした。敗れた郷田九段は2勝4敗、勝った深浦九段は4勝2敗となりました。今までA級では何度も頭ハネをらった深浦先生ですが、今年はさすがに残留できると思うんですが、どうなるでしょうか。 C1の7回戦も行われました。結果は以下の通りです。 小林 健二九段(3勝4敗)●-○日浦 市郎八段(4勝3敗) 菅井 竜也五段(6勝1敗)●-○斎藤 慎太郎五段(4勝3敗) 土佐 浩司七段(2勝5敗)●-○大平 武洋五段(3勝4敗) 福崎 文吾九段(4勝3敗)●-○片上 大輔六段(4勝3敗) 佐藤 秀司七段(3勝4敗)○-●塚田 泰明九段(1勝6敗) 小林 裕士七段(3勝4敗)●-○富岡 英作八段(3勝4敗) 阪口 悟五段(4勝3敗)○

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    lismo013 2013/12/18
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  • SHOGI DIARY 里見さんが女流王座奪取(女流王座戦第4局)

    リコー杯女流王座戦中継 挑戦者・里見香奈女流二冠の2勝1敗で迎えた第4局。結果は106手で里見女流二冠が勝ち、3勝1敗で初の女流王座獲得となりました。 第1局は加藤女流王座の勝ち、第2局は中盤加藤さんがリードを奪うも終盤混戦になって里見さんの勝ち。そして第3局は加藤女流王座が終盤勝勢を築いたものの、まさかの大逆転負け。3局戦ってスコアは里見さんの2-1ですが、内容的には加藤女流王座のほうが良い将棋を指していました。しかし、昨日の第4局は終始里見さんペースで快勝。加藤女流王座はやはり第3局の逆転負けが痛かったですね。 里見さんは5月に女流五冠を達成したものの、その後立て続けに3つのタイトル(女流王位、女流王将、倉敷藤花)を失冠。この女流王座戦も黒星スタートで不調説もささやかれていましたが、やっと嫌な流れを止めることができました。 里見さんは現在奨励会で直近11勝3敗。12月23日の例会で1つ

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    lismo013 2013/12/14
  • SHOGI DIARY NHK杯3回戦 広瀬章人vs村山慈明

    先手の広瀬章人七段は現在順位戦B級1組で7勝2敗、一方後手の村山慈明六段もB級2組で6勝1敗と好成績を残している。20代若手強豪同士の対戦ということで楽しみにしていたのだが、将棋は意外な幕切れとなった。 広瀬七段が先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△8八角成の出だしから一手損角換わりになった。2人の過去の対戦はすべて相穴熊で、相居飛車になるのは今回が初めてだ。相腰掛け銀で先後共に4筋(6筋)の位を取る形に進んだ。先手の仕掛けに対して後手が反撃して難解なねじり合いに。 終盤まで形勢が揺れ動く大熱戦になった。先手が勝ちに近づいたのだが・・・ △5九飛(114手目)の局面、後手玉は▲3二銀成以下簡単に詰んでいる(7手詰め)。しかし、広瀬七段はこれを見逃し4三に銀を打ってしまう。以下△4三同金▲同銀成△7九角以下先手玉が詰んで村山六段の逆転勝ちとなった。 村山六段もこの詰みには気づいていなかったようで

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    lismo013 2013/12/09
  • SHOGI DIARY NHK杯2回戦 大石直嗣vs行方尚史

    A級棋士の行方尚史八段に関西若手強豪の大石直嗣六段が挑んだ一局。 大石六段が先手で▲7六歩△8四歩▲1六歩△3四歩▲1五歩△8五歩▲2二角成・・・の出だしからダイレクト向飛車になった。大石六段は先後問わずダイレクト向かい飛車を得意としていても出している。 ダイレクト向かい飛車徹底ガイド (マイナビ将棋BOOKS) ▲8八飛に△4五角は▲3六角と合わせて大丈夫。行方は角を打たずに玉の囲いを優先させた。 先手は片美濃に囲ってから▲8六歩△同歩▲同銀の逆棒銀に出た。 銀取りの▲7五歩に対し、後手は銀を逃げずに△8五歩。これに▲8五同桂もあったと思うが、大石は▲同銀と取って飛車、銀の総交換になった。 互いに敵陣に飛車を下ろしてから、後手は狙いの△4八銀。▲同金△3九角には▲3七玉で金に紐がついているので大丈夫そうに見えるが、そこで△8五飛成!▲同飛成△4五桂がある。よって大石は△4八銀に▲7九銀

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    lismo013 2013/11/18
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  • SHOGI DIARY JT杯決勝 久保九段vs羽生三冠

    棋譜→2013年11月10日 「将棋シリーズ JTプロ公式戦」 決勝戦 東京大会 久保利明JT杯覇者 対 羽生善治三冠 昨日は東京ビックサイトでJT将棋シリーズの決勝戦、久保利明JT杯覇者対羽生善治三冠戦がありました。去年の決勝に続いて2年連続の顔合わせです。 久保九段が先手で▲5六歩△8四歩▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲8八飛の出だしから向飛車になりました。先手の美濃囲いに後手は銀冠。▲8六歩△同歩▲同角から動いてまずは先手が主導権を握りました。 角を交換してから先手は5一に角を打って打開しにいきました。△6二銀なら4二の金と刺し違えて手を繋げるのでしょう。譜は△7二飛に▲8五歩から桂交換に。続いて▲6四歩と垂らしましたが△5二金と寄られて簡単には決まらない。このあたり先手が攻めあぐねて徐々に後手ペースになったように見えました。7八と5八に歩を受けたところは少し苦しそうな形

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    lismo013 2013/11/11
  • SHOGI DIARY 第72期A級順位戦5回戦 羽生三冠5連勝

    昨日は竜王戦第3局1日目の他に、A級順位戦▲屋敷九段vs△羽生三冠戦と▲谷川九段vs△郷田九段戦がありました。 4連勝で首位を独走する羽生三冠と屋敷九段の対戦。屋敷九段はこれまでA級順位戦の先手番で11戦負けなし。B1時代も合わせると17連勝中という記録を持っています。一方で羽生三冠は屋敷九段相手に13連勝中。通算では18勝2敗と大きく勝ち越している。こちらも「不敗神話」と言える凄い記録です。どちらの連勝記録が止まるのか注目の一番となりました。 屋敷九段の初手▲7六歩に羽生三冠は2手目△3二金!。羽生さんが公式戦で2手目△3二金を採用するのはこれが3度目のようですね。2手目△3二金は振り飛車にされたときにやや損な手。居飛車党の屋敷九段に飛車を振ってみろと挑発しているとも言えます。しかし、屋敷九段は挑発には乗らず▲7八金から居飛車を選択。結局後手の一手損角換わりになりました。 先手の早繰り銀

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    lismo013 2013/11/08
  • SHOGI DIARY NHK杯2回戦 羽生三冠vs木村八段

    名誉NHK杯の羽生三冠が登場ということで楽しみにしていたファンも多かっただろう。対戦相手は「千駄ヶ谷の受け師」木村一基八段。過去の対戦成績は羽生三冠が23勝9敗と大きくリードしている。この2人は番勝負でも何度か対戦経験があり、2回戦で当たるのはもったいない好カードだ。 羽生三冠が先手で戦型はノーマル角換わり腰掛け銀になった。後手は△7四歩保留の専守防衛型。 △1二香(42手目)をみて、羽生三冠は4八の飛車を2八に戻した。飛車の動きで手損しているが、△1一玉と穴熊に潜ればそこで2筋の玉頭方面から攻める。後手は穴熊に潜るのは危険とみて△7四歩。対して先手は▲4五歩△同歩▲3五歩と仕掛けた。 後手の木村が先手の攻めを受けるという棋風どおりの展開に。 ▲2五桂(67手目)に木村八段は金を逃げずに△7五歩と強く攻めあう。▲1三歩△同香▲同桂成△同玉▲3一角には△1二玉で耐えているということか。しかし

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    lismo013 2013/10/28
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  • SHOGI DIARY 第3期女流王座戦第1局 加藤先勝

    リコー杯女流王座戦中継ブログ 女流王座戦の五番勝負が昨日から開幕しました。 女流棋戦で奨励会員同士の番勝負は今回が史上初となります。加藤桃子女流王座は関東奨励会の1級。挑戦者の里見香奈女流三冠は関西奨励会の二段。奨励会では2段と1級は香落ちの手合いになりますが、今回は平手戦です。普通に考えれば上位者の里見さんのほうが期待勝率は高いですが、力の差は紙一重なので結果はどちらに転ぶか分からないと思います。 棋譜→2013年10月26日 第3期リコー杯女流王座戦五番勝負 第1局 加藤桃子女流王座 対 里見香奈女流三冠 第1局は里見女流三冠の先手で石田流。対して後手の加藤女流王座は居飛車左美濃で対抗しました。 △6三銀(28手目)に▲6五歩△同歩▲同銀と仕掛けて戦いが始まりました。この局面は前例がないですが、1筋の交換があれば▲久保△渡辺戦と同じ進行。前例は7八の金取りを6九角と受けていましたが里見

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    lismo013 2013/10/27
  • SHOGI DIARY 【王位戦】甲斐女流王位が現役A級の深浦九段を破る

    今週は月曜日に羽生王座防衛、火曜日に都成三段が新人王戦優勝、水曜日に香川女流二段が里見さんを破って女流王将奪取と大きなニュースが続きましたが、昨日の甲斐さんの勝利はそれらを上回るインパクトがあると思います。 なにしろ勝った相手があの深浦九段ですからね。現役のA級棋士で竜王戦は1組。王位戦3連覇、七番勝負で羽生善治を二年続けて退けた「元王位」ですよ。今期のA級順位戦でも渡辺竜王を倒している。その深浦さんが女流棋士に敗れるとは・・・ 女流棋士が現役A級棋士を破った例としては、2003年のNHK杯、中井広恵女流vs青野照市九段戦があります。女流ではないですがアマチュアの瀬川さんが現役A級の久保さんに銀河戦で勝ったこともありました。その2つは早指し棋戦でしたが、今回は持ち時間4時間の長い将棋なので凄いことだと思います。 将棋は先手甲斐女流王位の石田流に深浦九段の居飛車でした。角交換してから後手は△

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    lismo013 2013/10/25
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  • SHOGI DIARY 第61期王座戦第5局 羽生王座防衛

    昨日は王座戦五番勝負第5局(決着局)がありました。結果は羽生王座が103手で中村太地六段を破り3勝2敗で王座防衛を果たしました。 棋譜→2013年10月21日 第61期王座戦五番勝負 第5局 羽生善治王座 対 中村太地六段 第5局、改めて振り駒をした結果羽生王座が先手となりました。こういう大一番で先手番を引くあたり羽生さんは運が良いなと思ってしまいます。 戦型は横歩取りでした。羽生王座はどんな戦型でも勝率が高いのですが、特に先手横歩取りは9割近い勝率を残しています。最近先手横歩で負けたのは今年の朝日杯vs渡辺戦と昨年の竜王戦1組vs丸山戦ぐらいですね。 後手は△5二玉+△8四飛型。対して先手の羽生王座は一旦▲6八玉と上がってから▲5八玉と中住まいに戻す作戦を選びました。先手は玉の動きで手損していますが、相手の出方を見ながら指す方針。 ▲5六飛に対して後手は2三の銀を3四に上がって先手の飛車

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    lismo013 2013/10/22
  • SHOGI DIARY 第26期竜王戦第1局 森内名人先勝

    10連覇を目指す渡辺明竜王に森内俊之名人が挑戦する竜王戦七番勝負が開幕しました。 2人が竜王戦七番勝負で対戦するのは2004年(第17期)、2009年(第22期)に続いて3度目です。前回(2009年)は森内さんが4連敗。直近10局の対戦成績も渡辺竜王が9勝1敗と大きく勝ち越しいます。森内さんからするとそろそろ連敗を止めて苦手意識を払拭したいところ。 棋譜→第26期竜王戦七番勝負 第1局 渡辺明竜王 対 森内俊之名人 振り駒の結果先手となったのは森内名人。戦型は▲7六歩△8四歩▲6八銀の出だしから矢倉でした。対して後手渡辺竜王の作戦は△5三銀右の急戦矢倉。2008年の竜王戦第6局、第7局で渡辺竜王が採用して注目を浴びた形です。 ▲4六角△6四銀に▲7五歩を突く将棋もありますが、最近は▲6八角と引くのが多いようですね。後手は△5一金と低く構えて相手の出方を伺う指し方。 対して森内名人は▲6五歩

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    lismo013 2013/10/19