移動平均線は、米国のチャート分析家J・E・グランビルが統計学の移動平均法を株価動向の基調測定に導入し、200日移動平均線を紹介したことが普及の第一歩とされています。日本には昭和30年代後半に伝わり、現在では株価の方向感をつかむ最も基本的なトレンド系投資指標として広く知れわたっています。 ■移動平均線の計算方法 移動平均線は、一定期間の株価の終値平均値を、毎日(または毎週、毎月)割り出してグラフ化したものです。例えば25日移動平均線の場合、直近の25日間の終値を合計し、25で割ったものが第1日目(直近日)の移動平均値となります。2日目以降は、順次前日までの合計値に新しい終値を加えると同時に、25日前の終値を除外して25で割っていきます。このようにして毎日平均値を求めていき、計算された平均値を線で結んでグラフ化すれば、25日移動平均線になります。 X:移動平均値 P:株価 Y:算出の対象とする