(12日、フィギュアスケート・ペアフリー) 「その悲劇を、日本人と一緒に体験しました」。フィギュアスケート・ペアを制したロシアのタチアナ・ボロソジャル、マキシム・トランコフ組は、来日中に東日本大震災に遭っていた。その後も、アイスショーなどで度々来日している2人。「ソチ五輪を楽しんでほしい」と日本のファンにメッセージを送る。 2011年3月11日、東京で開催予定だった世界選手権に備えて日本に到着して1時間足らずだった。新横浜周辺の電車内で、不自然な揺れを感じた。次第にそれが大きくなり、何かにつかまらなければ立っていられない。男性のトランコフは「何が起きているのか、分からなかった」。 車内アナウンスは日本語で理解できない。そこで、周りの人をまねて行動した。「みんな冷静でとても規律正しく、パニックは全くなかった。本当に驚いた」